
オリジナルの販促品は、メーカーやサービス、小売など様々な業界で広く制作されており、企業の認知度を高めたり、新製品のプロモーションを展開したりする際に役立ちます。デザインに魅力のある販促品はビジネスに関するサイトやSNSで話題となり、企業イメージのアップに繋がることもあります。
ここでは、著作権やデザイン、素材などに注目しながらオリジナルの販促品を制作する方法をご紹介します。
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ノベルティグッズを実際に使う人の立場を考えてアイテムの種類やデザインを選択しよう
販促品を企業のイメージアップや販促活動に上手く利用するには、オフィスや家庭内、外出時など様々なシーンで使いやすいアイテムを選ぶことが大切です。例えば、企業名や商品名のみが印字されたボールペンやタオル、カレンダーなど定番の販促品は、著作権を意識する必要がなく、年齢や職業、性別などに関係なく配布することができます。
また、製品のリリースに合わせて、夏の時期にはうちわ、冬の時期には使い捨てカイロなど季節感のあるアイテムを選ぶ方法もあります。常連の顧客や消費者がどのような販促品を欲しがっているのか知るうえで、製作前に自社サイトやスマートフォンのアプリを通じてアンケートを取るのも有効です。
また、販促品を多くの人に気に入ってもらうには、使い勝手だけでなく、デザインにもこだわる必要があります。企業名が大きすぎるものや、派手な模様や文字がプリントされているものは敬遠されやすいので、なるべくシンプルなデザインを心がけましょう。
自社内にデザインの心得がある社員が見つからなければ、外部の業者やデザイナーに相談するのも良いでしょう。その他、同業他社の販促品とデザインが被ることがないよう、事前の調査も欠かさず行いましょう。
ノベルティグッズを長く使ってもらうために材質や製造場所にこだわろう
販促品を長く使ってもらうには、耐久性が良く、外部からの衝撃や汚れなどに強い材質を指定するのがポイントです。使い始めてすぐに壊れてしまったり、色あせや変色が気になったりすると、自社のイメージダウンに繋がることもあります。
こうしたリスクに備えるには、販促品の製作を専門とする業者のカタログやサイトに目を通して、耐久性のテストが行われているものや、プラスチックや金属など丈夫な材質を選ぶのがおすすめです。販促品の制作を低価格で請け負っている業者は、コストに余裕がない中小企業にとって有難い存在ではありますが、品質チェックが十分でないところや、製造から検品まで海外の工場に任せているところもあります。
こうした業者に任せた場合は、同じ販促品でも仕上がりにムラが出やすいため、なるべく依頼を控えるようにしましょう。販促品の品質に定評がある業者においては、熟練のスタッフが作業に携わったり、不具合が無いように複数人で検品を行ったりと理想的な対応が行われています。
全て自社の工場で販促品の制作をしている業者に任せる際は、多額のコストが掛かることもあるので、早めに複数の業者の見積もりをチェックして適正価格で依頼できるところを探しましょう。
コストを節約するなら大ロットでノベルティグッズの製作ができる業者に任せよう

販促品の制作に掛かるコストをできるだけ節約したい時は、数ある専門の業者の中でも大ロットで注文を受け付けているところをピックアップするのがおすすめです。特に、サイズや材質、デザインが全て同じものを大ロットで製作する場合は、単価が大幅に安くなるケースもあるので、業者ごとの料金体系をよく確認しましょう。
キャラクターを入れないシンプルな筆記用具や雑貨品であれば、著作権をはじめとする知的財産権の問題もクリアでき、百円未満の単価で制作をすることも可能です。最近では、大口顧客を歓迎しようと、法人専用の販促品のサイトを立ち上げ、大ロットで制作をする際の詳細なコストを載せている業者も増えています。
零細企業から大企業まで業種を問わず対応している業者では、新規の顧客を対象に割引価格で販促品を受注しているところもあります。そのため、新しい製品やサービスの発表に合わせてスムーズに販促品を手配したい場合は、余裕をもって各業者のキャンペーンや割引制度の有無についてリサーチしておきましょう。
なお、千個や一万個など大量の販促費の制作を依頼する際は、業者によって料金を前払いしなければならないことがあります。いくつかの業者の支払いのタイミングを確認しておきましょう。
納品が遅れないように発注の時期を検討しよう

企業や自治体の販促品の制作を請け負っている老舗の業者は、生産体制がしっかりと整っているところが多く、注文から納品までの期間が短いところが目立ちます。それほどデザインが複雑でない販促品であれば、個数にもよりますが、繁忙期でもスピーディーに納品をしてもらうことが可能です。
一方、小ロットで一つひとつデザインにこだわって制作する販促品については、量産品と比べて納期が長くなりやすいため、ゆとりをもって発注の手続きをすることが大事です。
また、小規模の町工場などに販促品の制作を依頼する場合は、大手のように短納期の対応が難しいことがあります。納期に関するトラブルを防ぐには、前もって営業担当者と連絡を取り、納品までのおおよその日数を教えてもらいましょう。
販促品の納品が早い業者をすぐに見つけたい時は、中小から大手まで評判が良い業者の特徴が詳しくまとめられているサイトやアプリを使うのもおすすめです。
販促品のサンプルを取り寄せて業者間の比較をしよう
販促品の制作を初めて外注する時は、法人向けに無料でサンプルの提供をしている業者を探して、業者間の販促品の品質の良し悪しを比較すると良いでしょう。販促品を多くの関係者に配布する際は、色々なサンプルに目を通して、著作権の問題がないかきちんと判断することが大切です。
例えば、有名なアニメや映画のキャラクターを使った販促品は、著作権に関する許可を取るのに高額な費用が発生したり、法律上のリスクが生じたりするケースもあります。こうした問題を回避するには、早い段階から複数の業者の販促品のサンプルを参考にしながら、可能な限りオリジナルのものを制作するよう心がけましょう。
販促品の制作を成功させるには著作権の他にも大事なポイントをチェック
理想的な販促品を作るには、多くの人に実際に使ってもらえるよう、著作権に注意しながらデザインを決めるのはもちろん、材質や耐久性、使いやすさなど色々な点に目を向けることが大切です。また、販促品に関するコストを節約するには、大ロットでの生産をメインに行っているところや、法人を対象とした割引制度があるところを選びましょう。